“金針大師”と呼ばれた、北京の著名な針医者・王楽亭。
広く書物を読み収集し、技術的な核を求めて古典を尊び、しかしそこに拘泥しない…
それらと自身の経験を結合させ、かつ独創的な見解を持っていました。
その王楽亭の数十年の仕事の成果をまとめあげた本。

＜目次＞
第一篇　臨床でよく見られる疾病
感冒／咳嗽／喘証／嘔吐／腹痛／泄瀉／痢疾（赤痢等）／水腫／遺尿／尿閉／遺精／陽痿（インポテンツ）／腰痛／脇痛／痺証／落枕（寝違い）／風疹／目赤腫痛／鼻衄（鼻血）、鼻淵（副鼻腔炎）／牙痛（歯痛）／閉経／痛経（月経前緊張症）／崩漏（不正出血）／帯下／乳少／臓燥（更年期障害のヒステリー）／小児腹瀉（小児の下痢）／百日咳（小児頓咳）／小児の癱瘓／中暑（熱中症）／眩暈（メニエル氏病）／頭痛

第二篇　臨床における辨証と経験配穴
6寸の金針で瘰癧を治療する／中風論／中医診断の要点／鍼灸手技の補瀉と針の法則／治病には、必ず標本生克を知らなければならない／気血を論ずる／痿躄の辨証論治／老十針に関する簡単な紹介／三焦の主治病論／頭痛論／高血圧の針灸治療／王氏夾脊穴／五臓腑、及び膈兪に関して／脾胃論／中風十三治を論ずる／経別／痺論／不眠と健忘症、驚悸と怔忡証を論ずる／癃閉を論ずる／七情を論ずる／癲、狂、癇を論ずる／痿躄（下肢の萎縮、麻痺）の十一種の治療法則／四総穴の治療原則を簡単に述べる／小児科の驚風論治（泣き入りひきつけ）／小児麻痺の鍼灸治療／臨床でよく使われる四種類の針の治療