南京中医学院校釈『難経校釈』(人民衛生出版社 1979)を翻訳した本。
1992年の初版から25年の時を経て、新装版にて再登場。

〈目次〉
第1篇　脈学
　第1難　脈診に寸口だけを取って疾病を診断する原理を論ずる
　第2難　脈診の部位と陰陽の属性を論ずる
　第3難　尺寸における太過・不及の異常脈象を論ずる
　第4難　脈の陰陽を論ずる
　第5難　脈診における指法の軽重を論ずる
　第6難　脈の陰陽虚実を論ずる
　第7難　四季の旺脈を論ずる
　第8難　寸口の脈が正常であるのに死ぬ原理を論ずる
　第9難　遅・数脈から臓腑の疾病を判別することを論ずる
　第10難　一臓の脈象における十種の変態を論ずる
　第11難　休止脈と臓気の関係を論ずる
　第12難　虚実の誤治を論ずる
　第13難　色・脈・尺膚の診断法の間の関係を論ずる
　第14難　損・至脈の病証と治療法を論ずる
　第15難　四時における正常な脈象と異常な脈象を論ずる
　第16難　五臓の疾病の脈と証との関係を論ずる
　第17難　脈象と病証が対応する場合と相反する場合の予後を論ずる
　第18難　脈法における三部と臓腑経脈との対応及び積聚の慢性病の脈象を論ずる
　第19難　男女における正常な脈と異常な脈について論ずる
　第20難　陰陽伏匿の脈象を論ずる
　第21難　身体の病態と脈の病象との関係を論ずる
　第22難　是動病・所生病と気血の先後との関係を論ずる

第2篇　経絡
　第23難　経脈の長さと順行、及び診断における寸口・人迎脈の重要性を論ずる
　第24難　陰陽各経の気が絶えたときの症状と予後を論ずる
　第25難　十二経脈の数を論ずる
　第26難　十五別絡の数を論ずる
　第27難　奇経意味と内容を論ずる
　第28難　奇経八脈の順路と起止点を論ずる
　第29難　奇経八脈の病証を論ずる

第3篇　臓腑
　第30難　営衛の生成と循行を論ずる
　第31難　三焦の部位と機能を論ずる
　第32難　心・肺の部位と気血営衛との関係を論ずる
　第33難　肝・肺の浮沈と陰陽五行との関係を論ずる
　第34難　五臓の主る声色臭味液及び五臓と七神との関係について論ずる
　第35難　腑の機能と臓腑の対応関係を論ずる
　第36難　腎と命門を論ずる
　第37難　五臓と七竅の関係及び陰陽気血の生理と病理について論ずる
　第38難　臓は五、附は六であることを論ずる
　第39難　腑は五、臓は六であることを論ずる
　第40難　鼻の嗅覚・耳の聴覚と内臓との関係を論ずる
　第41難　肝に両葉あることを論ずる
　第42難　人体臓腑の解剖と機能を論ずる
　第43難　飲食しないと七日で死ぬ原理を論ずる
　第44難　七衝門の名称と部位を論ずる
　第45難　八会の部位と主治を論ずる
　第46難　老若によって目覚めと眠りが異なる原理を論ずる
　第47難　顔面部だけが寒さに耐えられる原因を論ずる

第4篇　疾病
　第48難　疾病の三虚三実を論ずる
　第49難　正経が自ら病むものと五邪の傷害による病の区別を論ずる
　第50難　五邪の伝変を論ずる
　第51難　好き嫌いと臓腑の疾病との関係を論ずる
　第52難　臓と腑では発病の根本が異なることを論ずる
　第53難　七伝・間臓の伝変と予後を論ずる
　第54難　臓病と腑病の治療の難易を論ずる
　第55難　積と聚の症状と鑑別を論ずる
　第56難　五臓の積病を論ずる
　第57難　五泄の名称と症状を論ずる
　第58難　外感病の種類とその脈象を論ずる
　第59難　狂病と癲病の鑑別を論ずる
　第60難　厥病と真痛を論ずる
　第61難　望・聞・問・切を論ずる

第5篇　腧穴
　第62難　臓と腑では井・滎の穴数が異なることを論ずる
　第63難　井穴を始めとする道理を論ずる
　第64難　井・滎・兪・経・合穴の陰陽五行の属性を論ずる
　第65難　井穴・合穴の出入の意義を論ずる
　第66難　十二経の原穴と三焦の関係を論ずる
　第67難　五臓の募穴と兪穴の意義及びその治療作用を論ずる
　第68難　井・滎・兪・経・合の五穴の意義と主治の病歴を論ずる

第6篇　針法
　第69難　母を補い子を瀉す治療方法を論ずる
　第70難　四時によって刺法が異なることを論ずる
　第71難　栄衛に対する刺針の深浅について論ずる
　第72難　迎随補瀉の刺針方法を論ずる
　第73難　井に刺し滎を瀉す法の運用を論ずる
　第74難　四時における五臓の刺針方法を論ずる
　第75難　肝実肺虚に瀉火補水法を応用する原理を論ずる
　第76難　補瀉の方法と順序を論ずる
　第77難　上工と中工の治療技術の差異を論ずる
　第78難　刺針による補瀉の手法を論ずる
　第79難　迎随と母子補瀉法との結合を論ずる
　第80難　候気して針を出し入れすることを論ずる
　第81難　虚実証に補瀉を誤用した後の結果を論ずる