筑波大学附属盲学校で経穴理論、鍼灸実技、臨床実習などの教育に携わる傍ら、
世界中を飛び回って鍼灸の普及に努めてきた著者。
本書では、肩こりや腰痛治療に留まらない「いやしの鍼」について判りやすく解説。
多くの臨床例と経穴図を対比した解説は治療家にとっても有益な内容になっています。
巻末に世界保健機関準拠の標準経絡図を収載。

〈目次〉
第1章　いやしの鍼の世界へようこそ
　・いやしの鍼の治療室から
　・いやしの鍼ってなに？

第2章　もっと知りたい いやしの鍼 Q&A
　・人間の体に針を刺すというと、すぐに注射針をイメージしてしまいますが、鍼治療に使われる鍼って、どんなものなのですか？
　・鍼が皮膚のなかに入っていくのに、痛くないのですか？
　・肩が痛いのに、手や足に鍼をしてどうして効くのですか？
　・患者さんそれぞれの症状によって、治療するツボをどんな手順で決めていくのですか？
　・本当に的確にツボにヒットしていると、どうしてわかるのですか？
　・鍼はがんなどの治療もできるのでしょうか？
　・鍼は、慣れてくると刺激量を増やさないと効かなくなるというのは本当ですか？
　・安心して治療をお願いできる鍼灸師というのは、どんな条件を備えた人のことでしょう？
　・鍼灸の治療院をはじめ、カイロプラクティック、リフレクソロジー、整体などいろいろな看板が目につき、どこで治療を受けていいか迷ってしまいます
　・鍼は皮膚に直接触れるわけですが、衛生面は大丈夫なのでしょうか？

第3章　こんな症状で悩んでいる方にはいやしの鍼を
　・いやしの鍼はこんなところで力を発揮する
　・日常の生活習慣に関連して出てきやすい症状（風邪／片頭痛／眼精疲労／耳鳴り・難聴／心臓疾患）
　・ストレスが背景にあると思われる症状（過敏性腸症候群／自律神経失調症／うつ病／不眠症／ストレス性腰痛）
　・免疫機能と関係の深い症状（アレルギー性鼻炎／アトピー性皮膚炎／膠原病）
　・女性に多くみられる症状（生理不順／不妊症／更年期障害）
　
第4章　心と体にやさしい東洋医学
　・検査で異常がないのに、なんだかおかしい症候群
　・とても古くて、とても新しい東洋医学
　・どうして鍼が効くのかがわかってきた
　・いやしの鍼は治療する側とされる側の共同作業

第5章　鍼に出会う瞬間（コラム）